離乳食が始まった頃。
いろんなものを食べさせてあげよう、
一生懸命作ってあげよう、
と思っていたのですが・・・娘はほとんど食べてくれませんでした。
それに端を発し、子育ての全てに自信がなくなりました。
夜も眠れなくなるほど悩んだ私は、遠方に住む友人に
LINEで愚痴ったのです。
「私、子育て向いてないんかな。
だって『何してても可愛い♡』とか
思えん・・・。私、母性が足りないんやろか。」
その友人、びっくりするような返事をしてきました。
「何言ってんの!私なんて毎日『憎らしい奴め!』って
思って育ててるし!」
は!?
とびっくりして、逆に友人の方が心配になりました。
ま、まままま、まさか虐待とかしてないよね・・・!?と。
でも。続きがあったのです。
「だってさ、体育も家庭科も数学も国語も、
誰だって苦手分野があるじゃん?
子どもを産んだからって、みんながみんな、
子育て得意なわけじゃないと思うよ?
母性だって、そりゃ差があるさ。
子どもを産んだからには、み~んな
子育てを心からエンジョイしてるなんて
そんなのSNSに影響されすぎ!
外で働く方が合ってる人もいる。
言えないけど、実は子育て苦手な人だっている。
学校の教科には得意不得意があって当然、て思われてるのに、
なんで子育てや母性だけ、女は平等に求められるわけ?
私ははっきり言って子育てや家事苦手だよ。
反抗してくる息子、こいつめ~って思うよ。
でもさ、投げ出しはしないよ。
私は働きながら子育てする。
母さん、仕事頑張ってるよ、って姿の方を見せたい。
私、うちではぐうたらで、料理だって下手だよ。
息子は憎たらしい時の方が多いかもだけど、でも
頑張ってる姿を見せたいって思うのは、息子にだけ!
それってそんなにダメなこと??
そういうのだって、立派な母性って私は思うよ。
うちらは母でもあるけど、自分の人生を生きる一人の人間でもある。
自分の人生、どう生きたいかじゃない?
子育て終わった時に
子育てを理由にいろんなこと諦めたとか言い訳したくないじゃん。
ちょっと考えてみたら?
そもそも、あんたがこれからどう生きたいのか。
やっと授かったからとか、だからちゃんと育てなきゃとか、
一人で思い込みすぎ!
離乳食!?大人になっても食べない人なんていないんだから
そのうち食べる!」
私にとってはハンマーで殴られたような
衝撃発言でした。
一人で何とかしようと思いすぎていた。
やっと授かったんだから、良い子に育てねば、と思いすぎていた。
SNSに影響されて、子育てを楽しまねば、と思いすぎていた。
一人で負のスパイラスに陥り、這い上がれなくなっていました。
今考えてみれば、「産後鬱」の一種だったのでしょうね。
マツコ・デラックス並みにバッサリ斬り捨てる
友人の発言で、私は救われたのでした。
「母性」って、なんでしょう。
考えさせられた友人の言葉でした。