本格的な冬に入るけれど、
イベントが多く、ワクワクする12月。
22日には冬至を迎えます。
グッとからだの奥底にエネルギーを蓄え、
度重なる楽しいイベントの中でも
早寝を心がけ、食べ過ぎ飲み過ぎに気をつけて
ゆったりと落ち着いた雰囲気を保ち、
これから厳しくなる寒さに備えて
しっかりと生活も整えていきましょう。
人は、同じ暮らしをしていても
夏よりも冬の方がエネルギーを消費します。
寒さが増すほど、体温維持のために
エネルギーの産生が盛んになるためです。
外気で冷やされた体温をあげようと
エネルギーを消耗し、その結果
「体力が低下」するといわれます。
体力が低下するということは、
免疫力も落ち、体調を崩しやすくなります。
そのため、冬に風邪をひいたり
体調を崩すことが多くなります。
そして、冬は「老化」に関係するので、
不摂生が老化を早めてしまわないよう
規則正しい生活を心がけましょう。
髪、歯や耳の不調が出てきたら、注意のサインです。
中国古典医学書の「黄帝内径」では
冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節。
すべてのものが固く閉ざし、
内に蓄えるようになります。
人も同じように、
寒さを避けて
体温やエネルギーを逃がさず、
いろいろな思いや考えも、冬の間は
なるべく自分の中に留めて行動に移さず、
春の「発陳(はっちん)」まで
自分の中で熟成させるのがよいといわれます。
年末には、この1年を振り返り
次の「立春」からの1年をどうしていきたいか
思いを巡らせてみましょう。
冬=腎の薬膳といえば、
「黒い」食べ物や「鹹味」のもの。
昆布、黒ごま、黒豆、黒キクラゲや
味噌、醤油、海藻類、牡蠣など。
「気」を補い免疫力をUPするキノコ類や、
からだを温めるエビ、ネギ、ショウガ、シナモンなども
上手く取り入れていきましょう。
難しく考えず、たとえば
湯豆腐に昆布を入れ、つけダレに
刻んだ「ネギ」と「ショウガ」を入れる、とか
温かい飲み物に「シナモン」ひと振りする、とか
お鍋をするときに「味噌味」にする、とか
「シナモン」味や「黒ごま」入りのお菓子を選ぶ、など
できることからはじめていくと◎
▷大雪:12/7〜12/21頃
本格的な冬の訪れ。
大粒の雪が降りはじめる頃。
▷冬至:12/22〜1/5頃
1年でもっとも昼が短く、夜が長い日。
「陰」が極まり、この日を境に
「陽」に転じていきます。
冬至には、必ず食べたいかぼちゃ。
南瓜の収穫は、夏〜初秋。
「夏」=「陽」の気の食べ物を
「陰」の極まる冬至に食べ、
からだに「陽」の気を取り込むと
良いといわれています。
その他にも「冬至の七種(ななくさ)」と
呼ばれるものがあり、
・南瓜(なんきん)
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん=うどん)
運盛りといい、上記の
「ん」のつく食べ物を食べると
縁起がいいといわれています。
(「ん」が2回つくと運が2倍!)
柚子湯もしかり。
柚子湯は、血行促進作用があり、
無病息災、健康であるように、
そして、運を呼び込むために
からだを清めて、厄を払うといわれています。
冬至のキーワードは「一陽来復(いちようらいふく)」
陰が極まって一陽が生ずることを意味しますが、
他には、冬が終わり春が訪れること、
悪いことがばかり続いていたが、それが終わり
やっと運が向いてくることなどの意味があります。
かぼちゃや柚子、冬至の7種などで
冬の養生をしていきましょう✨
12月のおすすめは、
▷パルマローザ〈心・腎〉
▷トドマツ〈肺・腎〉
本格的に寒くなってくる12月。
でも、イベント事も多く、
心とからだのバランスが取りにくい時期。
抗菌・抗ウイルス作用を持ち
免疫力UPや、鎮静作用がある
この2種類がおすすめ!
では、これらの精油を見てみましょう🌿
■パルマローザ〈心・腎〉Cymbopogon martini
〈 イネ科/全草/水蒸気蒸留法〉
インドでは、古くから薬草として用いられており、
ローズに似た優雅な香りであることから
「palmarosa(パルマローザ)」
「palma=手のひら」「rosa=ローズ」の名称に。
↑手のひら状に葉が広がるため。
インディアンゼラニウムとも呼ばれます。
希少で高価なローズの精油と違い
安価で手に入りやすいので、
ぜひお試しいただきたい精油のひとつ。
感染症予防、スキンケアにと、
活用範囲も広く
抗菌・抗ウイルス作用も強いのに、
さわやかで軽く 甘さのある香りが
沈みがちな気持ちを持ち上げて
心を軽やかにしてくれます。
皮膚弾力回復や収れん作用があるため
乾燥肌、老化肌、脂性肌に◎で、
スキンケアにも重宝します。
ただし、子宮収縮作用があるといわれるので
妊娠中の女性は使用を避けてください。
■トドマツ(北海道モミ)〈肺・腎〉Abies sachalinensis
〈マツ科/枝葉/水蒸気蒸留法〉
トドマツは、北海道に生息する唯一のモミ属で
「北海道モミ」の名で知られ、
本州〜九州に分布するモミとは異なります。
学名↓にあるように、
「sachalinensis(サカリネンシス)=サハリン産の」
サハリンでは、蒸留水や精油を
消化器系や泌尿器系の機能障害や
呼吸器系感染症、筋肉痛、関節炎、
化膿した傷の手当てなど、
さまざまな用途で使用していた記録があるそう。
さわやかでスッとした香りで
しっかりとした芯もある、森林の香り。
気持ちがモヤモヤするときには
心を立て直し、前を向かせてくれることでしょう。
抗菌・抗ウイルス作用を利用し
呼吸器系の感染症予防や、
からだの循環を促進するので
むくみや冷えの気になるときにも◎。
この季節には、特に
ブレンドに加えたい精油のひとつ🌿
日照時間が減ってくると
気持ちが鬱々としてきますが、
そんなときこそ、アロマの香りで
気持ちを持ち上げながら
感染症予防もしていきましょう♪
では、12月の香りレシピをご紹介✨
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
〈ホームパーティーなど、人が集まるときに♪〉
感染症予防をしつつ、楽しい時間を過ごせる香り。
・オレンジ・スイート 2滴
・マジョラム 1滴
・トドマツ(北海道モミ) 1滴
* * *
〈忙しさを忘れ、ゆったりした夜を過ごしたいときに〉
アロマバスにすれば、疲労回復・むくみにも◎
・パルマローザ 2滴
・ラベンダー・アングスティフォリア 1滴
・トドマツ(北海道モミ) 1滴
合計4滴を、
ティッシュに垂らして、
自分の居る場所に置きます。
(お子さまやペットの手の届かないところへ)
※お湯を張ったマグカップに垂らしてもOK。
その場合、マグカップのお湯は絶対に飲まない、
原液が皮膚に付かないよう注意してください。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
どんなに高品質な精油でも
高濃度に濃縮されています。
香りを楽しむ以外で使用する際は
必ず基材(植物オイル、ジェル、バスオイル等)で
1%前後の濃度に薄めてから使いましょう。
このレシピでアロマバスにする場合は、
アロマテラピー基材のバスオイル(無香料)または
天然塩大さじ2〜3に、上記の4滴をよく混ぜたものを
入浴時に湯船によく溶かしてから入浴してください。
(ただし妊娠初期、小学生以下のお子様は
入浴に精油は用いないこと)
※精油は、お湯に混ざらず浮くため
直接お湯に垂らすのはNG!
基材のバスオイルや天然塩に混ぜて使うのがおすすめ。
お肌の弱い方は完全に混ざるバスオイルの方を使用してください。
「アロマ 基材 バスオイル」でWeb検索してみてください♪
他にも、精油を垂らしたティッシュを、
▷就寝時に枕元に置く。
▷タンスの引き出しやクローゼットに入れる。
▷車で出かけるときに車内に置く。
(誘眠作用のある精油は避けて)
のも、Good!
また、お風呂に入る際、お風呂の床
(触らない、踏まない部分)に垂らす。
→垂らした部分にお湯が流れると、
ふわ〜っと香りが広がります。
難しく考えず、
気軽に香りを楽しんでみてくださいね♪
12月のアロマ調香Lab.飛騨高山は、
12/13(金)goboc cafeさん、
12/22(日)Hutte A-miuにて。
また13(金)は、アロマ調香Lab.の前に
ロールオンアロマ・レッスンを限定で開催します♪
(要予約)
詳しくはこちらから↓
https://minoaroma.com/info/2927223
毎月変わるマンスリーブレンド、12月はこの3つ。
「大雪」
「クリスマス」🎄
「頑張った自分に」
今月も良い香りです♪
アロマ調香Lab.は基本的に、
ご予約不要・出入り自由ですが
ご予約優先で、あらかじめご予約も承ります。
深呼吸したくなる香りとともに、お待ちしております✨