「療育支援、受けてみませんか?」

「(やっぱりね。)分かりました。」

私には7歳と5歳の息子がいます。長男は年少児から療育支援を受けています。

今でこそ療育支援のことが知られるようになってきましたが、当時はまだまだ知られていませんでした。

健診の時でも進められると「うちの子は大丈夫です。」と断わる親さんも多く、わが子を障がい児扱いされるような感覚もあったように思います。当時の長男は早生まれということもありましたが、同じ月齢の子より発語が少なかったり、一人遊びが好きであまり手がかからない、私(母親)が目の前から見えなくなると不安になって探し回る子でした。

私は長男を出産するまでの5年間保育士として働いていました。支援のいる園児の加配職員として勤務した経験もあり、支援のいる人にあまり抵抗が無い性分なので、長男が支援を受けることに対して、抵抗はありませんでした。

しかし、主人は支援を受けることにいい顔をしませんでした。
わが子が障がい児扱いされるような気持ちがあったんだと思います。「なんで、俺の子が…。」と父親としてもどかしさがあったんだと思います。私は長男は男の子なので、いずれは親の手を離れて自立していく過程で適切な支援をしてもらえる方が長男にとって最良だと思っていました。

長男は耳からの情報が苦手で言葉だけでは理解しずらい面を持っています。視覚の方が優位に働きます。なので、言葉だけで伝えると間違った理解の仕方をすることがあります。

主人はそのことに関しても苛立ちがあり、長男に対して「なんで分からんのや!」と叱ることも多くありました。そんな主人に私は「ねぇ、私たち親が〇〇ちゃんのこと分かってあげないと〇〇ちゃん悲しくないかな?大好きな人に分かってもらえないって寂しくないかな…。」と独り言のようにつぶやきました。その言葉を聞いて、「確かにそうやな。」と主人がぽつりと話しました。

大好きな人に分かってもらえない。

大好きなお父さんに分かってもらえない。

わが子が大好きな主人には響いたみたいでした。

それからは長男を叱る回数も減って、長男のことをもっと理解しようと努力していました。親子の絆がより深まったと感じています。大好きだからこそ、相手に寄り添って理解しようとする気持ちは大人も子どもも変わらないと思います。相手を想う気持ち、大切にしていきたいです。