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「モノ」が行きつく先

先日、高山市の資源リサイクルセンターへ一人で行く機会がありました。

夫が結婚前から持っていて
カビくさ~い布団。
壊れてしまった小型家電。
そして娘が使った1台目のチャイルドシート。

初めて、資源リサイクルセンターへ行った私は
廃棄する品物によってあちこちへ回らねばならぬ、
という事態に挙動不審。
なんとか回り、最後はチャイルドシートでした。

車でたどり着いたその場所に、
言葉を失いました。

見渡す限りの広大な土地。
そこは、燃やされることも分解されることもない
無数の「モノ」が
次々と積み重なり「埋め立てられる」場所です。

「お願いします・・・」

と係員の方に渡したチャイルドシート。
その場にコロン、と転がされました。

破棄は、それで終了です。

なんとも言えない、どんよりした気持ちで
その場を後にしました。
理由は分からないけれど、少し涙が出ました。

リサイクルセンターへ持っていけば
分解したりそれを選別したりして
うまく処理してくれるんだろう、というのは
私の甘い考えでした。

1台目のチャイルドシートは
あまりこだわりがなかったため
リサイクルショップで両親が購入してくれたもの。

「リサイクルだし・・・」
という思いがどこかにあり、
あまり綺麗に使ってはおらず
廃棄すら惜しくはありませんでした。

でも、あの埋め立て地を見ると
その安易な考えが
猛烈に恥ずかしくなりました。

あの場所は今後、何百年も
私たちの次の世を生きる人々の足元に
残り続けるのです。

焼却されたり、リサイクルされたりしない「モノ」は
ああして永遠に地球の内部にため込まれていきます。

「これなら、家にあったチャイルドシートが
ただあの埋め立て地に移動しただけだ・・・」

と思いました。

最近は、インスタグラムなどのSNSで
「こんな素敵なものを手に入れました」
「こんな素敵な場所に行きました」
という内容の投稿を目にすることが多く
あまり深く考えずに「いいな」と思った物を購入しますよね。

そして、必要なくなったらフリマアプリで売る。
次の使い手が見つかり、お金も入って来て一石二鳥。
でも・・・・。

私たちの心の中には
「私は新品を使いたいの。でも必要なくなったら
必要としている人に使ってもらえばいいんだ。」
という考えが居座っている気がします。

インスタグラムで目にする素敵な物の数々。
羨ましいし、自分だって素敵な物を手に入れて
自慢したい。「いいね」と言ってもらいたい。

しかし、あの埋め立て地を自分の目で見てしまうと
これまでの「物を買う」という意識が
多少なりとも変わった気がします。

親としては、子どもたちにも、新品を買い与えてあげたいですよね。
そしてそれを大切に使ってもらいたい。

私は、必要とされなくなった「モノ」たちの
行き着く先を、ぜひ親子で見るべきだと思いました。
子どもたちは小学校で社会科見学に行きます。

ですが、親と子が同じ場所を、同じ空気の中で見ることは
どんなに心に残るだろうか、と思うのです。

まだ何年も先ですが、娘が小学校に入学するときに
資源リサイクルセンターへ連れて行こうと思います。
沢山の新品を買い与えてもらう小学校への入学。

本当に物を大切にする、とはどんなことなのかを
親子で考えたい、そんな思いです。

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ABOUT US
RIKA
中学校国語科の教諭を13年勤めた後、結婚を機に退職。
2015年に出産してからは、昔からやっていた「ものづくり」の道へ。
2017年には、長年縫製の仕事をしてきた母と2人で「Couture HIDA(クチュール飛騨)」を立ち上げました。
ベビーサイズからお兄さんお姉さんサイズまで
「ちょっとおしゃれな日常着」「親子コーデできるとっておき服」「特別な日のキッズフォーマル」
を主に製作しています。