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ママの生き方・キャリアを考える。らしく暮らすとは?②

前回の①はこちら


「なんとかこなしているけれど、心にも時間にも余裕が持てなくて・・」


時間ギリギリにきた私と違い、先に面談場所で待っていてくれたゆきさん★

「ちょっと先に読書を・・」とおっしゃるその姿から、常に時間を活用して前向きに吸収する姿勢が伝わる方だなと思いました。

面談がはじまるとともに私の名刺のキャリアコンサルタントや自営業の仕事内容について質問され、一瞬わたしが面談うけてる!?と錯覚するくらい興味を持って下さいました(笑)

今のお仕事の状況や、今後それをどのように繋げていきたいのかと最初に軽くお聞きしたときに「わたし今年中に個人事業主になりたいなって思ってるんです!」と前向きな目標を。なるほど!だから色々聞いてくださったのかーと思いながら、「でも、、、今すごく追われてるというか日々にパツパツになっている気がして、落ち着いて考えられていないんです。こんなんでなれる気もしないし、もっと整理していかなきゃっていうのもわかっているんですけどね・・」とのことでした。

いま、どんなことをされてるんですか?そう聞いたところ、ゆきさんからは怒涛のようにライターとして外部のお店などへの取材執筆、会社事務、民泊のお手伝いなど様々な異なる仕事がでてきました。「マルチプレーヤーですごいですね!でも、どんなスケジュールでそれがこなせるんですか?」聞いたら、少し苦笑いするゆきさん。「なんとかかんとかぎりぎりに間に合わせているだけで、全然予定を立てて余裕をもったスケジュールでなんてできてないんです。取材などの仕事は相手ありきなので日程が読めないし、電話がつながらないと夜や土日にも折り返しが来るので、なんかいつも何かに追われているような感覚で・・何が忙しいのかも整理できていない状況です・・」


「ポジションの見直しからできる、理想のワタシ見つけスタート!」


「でも、今の仕事が嫌いって訳ではないし、上の子が小学校に入ったり新しい環境になったのもあってまだ慣れていないだけかも。私、今年中には個人事業主になって今の事務能力やライティングも経験も活かして働いていきたいって思ってるんです!」と、やはり明るく前向きな顔で話してくださるゆきさん。

私は少し悩みました。私自身まだまだかけだしのキャリアコンサルタント。もっとじっくりとお話を聞いてから、時間をかけて状況整理と今後の展望を見つけていくお手伝いをできればと思っていましたが、ゆきさんの抱えている現状を、何か表せるものはないか。

そこで今回、「ライフ・キャリアレインボーシート」というシートを提案しました。

これは、下記のようなシートで、人生を虹に例え7つの役割で表現し人生を表現。

人には、それぞれの人生のステージで役割が増えたり減ったり、そこにかかるパワーも常に動いています。例えば10歳のころの私には「娘、学生、遊びを楽しむ少女」という役割が大半を占めていましたが、31歳の今のわたしには「仕事人、母親、大人になっても娘は娘、妻、納税をする市民」など役割も増え、子供の成長に合わせその割合も変わってきます。

決まった形式の7つで書くこともほかの人との比較などには活用しやすいのかもしれませんが、私はまずゆきさん自身の中にある役割をすべて洗い出し、100を全力!としたときにどのくらいそれらに力を使っているかを感覚で自由に数値化してもらうことにしました。

9項目(母、仕事/ライター・事務、娘、嫁、友人付き合い、市民、余暇を楽しむ人)が出てきて、数字を足すと128。そうなんです、100を簡単にオーバーしています。「これはいっぱいいっぱいになりますよね(笑)」と笑うゆきさん。

ライフ・キャリアレインボーを書くときにはでは10年後の理想は?などと今後の長期視点で見ることが多いのですが、いまの思いも整理するために、「いま、同じ項目で書くならゆきさんの理想の数字(かけたいパワー)を書いてください★」とお話しました。

すると・・・・この通り!

母30→50、ライター業務30→10、事務20→30、余暇1→90!!!!!
合計は161と、理想は現実よりもさらに限界を超えた数字に。。。
どうしよう、さてどうしましょうか、数字とのにらめっこだけでは解決しません。


「一人で抱え込まない、そのために今できることとは?」


「大丈夫ですよ!少し視点を変えながら見てみましょう♪」と私。

例えば、いっぱいいっぱいだけど一生懸命やりたい仕事。一番気になるのはなんですか?と聞くと、「決まった時間に仕事ができないという焦りがストレスになって、現実よりも仕事を多く感じてしまってところですかね。夜子供が寝てからの時間をうまく使えれば集中して余裕も持ってできると思うんですけど、つい私も寝ちゃうんです。。」

わかりますよね!ママのみなさん!だって帰ってきてからずっと家のことに気を配って、なんとか寝かしつけたら明日の準備、後片付け、息つく暇なんてない!ですよね。

「旦那さんに寝かしつけをお願いするとか、夫婦で取り組めそうなことは?」
「あ・・・まったく主人に頼るという選択肢なかったです(笑)以前からたまに言ってはみたり喧嘩になったりしているうちに、じゃあもういいや私がって」

「旦那さんはゆきさんがこれからしたいことや、今頑張りたいことはご存じなんですか?」
「まだ話してないんです(笑)今でもこんなにパツパツなのに、そんなんならやらなきゃいいじゃんってなりそうで・・」

ちょっと八方塞がりになってきました!でも、必ず対策はあるはず!

「私やっぱり夜の時間のほうが集中して事務や原稿などできると思うんです!だから、1時間でもそこでしっかりと時間をとると決めて取り組めれば見通しも立つし意外と気持ちが焦っているだけで業務はこなせるような気もするんです。」と、一つ頑張ってみたいことを口にしてくださったゆきさん。

「今、表の数字だと余暇の数字が1から90へと理想がかけ離れていますが、気持ち的に余裕ができればこれも少し解消しそうなイメージはできますか?」

「そうですね、むしろ遊びたいというよりも少しこの追われている感じから抜け出して一人で集中して仕事をしたり、子供と全力で遊んだり、そういう気持ちの表れかも(笑)」

と、ファーストステップの「夜、1時間でも仕事に集中できる習慣づけ」を定めたことで、ゆきさんの表情は明るく、そして自信がついたように見えました。

そして、一つ一つできるようになってきたら、個人事業主になってもっと精を出すために、「少しでもできているところややっていきたいという前向きな姿勢を見せて話せば、主人も変わるかもしれない」

変わってくれない、ではなく、変わってでも協力したい、そう思ってもらうための努力。
もちろん大変ではありますが、きっとそこがまた一つ次のステップへの踏み出しのはず!

ゆきさんの面談を通して、私自身も自分の理想を数値化することの大事さを感じていました。女性に限るわけではないですが、やはり人生の中で役割やその重要度の変化が大きいのは男性よりもまだまだ女性。頭ではわかっていても気持ちでは割り切れないことや、周囲に協力を求めていいのかと一人で悩んでしまったり。

家族やママ友にも話せないことってありませんか?私はたくさんあります(笑)

そういうとき、キャリアコンサルタントという完全なる第3者に相談、吐き出すだけでもゆきさんのように自分の意志をしっかり持ち目標がある人は自然と次へ次へと進んでいけるのかもしれない、そう思いました★


<面談を受けての感想>
・数値化のしてみて客観的にみれた、話す中でもやっとした気持ちが出し切れた
・改めて自分のことを話す機会がないから、言葉にすることで気づくこと・問題がわかった
・現状だけでしかみてなかったので、理想を描いてみることが大事なんだって感じた

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ABOUT US
盤所 杏子
≪キャリアコンサルタント≫ 1988年2月8日生まれ 千葉県船橋市出身、小学3年生で、北海道へ移住。 筑波大学体育専門学群→楽天(株)→体調を崩し職を転々→(株)リクルートジョブズで求人広告の内勤営業兼編集! 結婚のため、仕事をやめ2015年3月に飛騨市河合町に移住。 2016年7月に第1子誕生。 2018年1月に個人事業主「myu-kikaku」として起業し、木の商品開発やイベント企画をてがける。 またキャリア教育コーディネーターとして吉城高校の教育に関り、2019年4月10日に(株)Edoの取締役副代表となる。