Q:便秘がひどくてなかなか便が出ません。どのように対処したらいいでしょうか。

A:便秘になる原因は1つではありません。原因を考えた上で対策を施しましょう。

便秘のきっかけとなりやすい各時期について原因と対処法をあげてみます。

1歳以下の場合

1.生まれつきの消化管の異常や全身の病気が原因で便秘を引き起こしている場合

これについては医師や専門家の領域となりますのでここでは触れません。

2.腸の動きが未熟

肛門にワセリンを塗った綿棒を1~2センチ挿入し、肛門を刺激することで腸の動きを誘発します。
りんごや柑橘類の果汁を3倍程度に薄め、10~20ml飲ませるのもよいでしょう。

3.母乳(哺乳)は足りていますか?

母乳の場合、体重の増減で母乳の量が十分かどうかをチェックします。
母乳不足が原因と考えられるときは混合栄養にしてみます。
※浣腸や薬類は自己判断で使用してはいけません。必ず受診して医師の指示を仰ぎましょう。

離乳完成期頃(1歳前後~)

1.水分不足が原因かもしれません

今まで母乳やミルクで自然に取れていた水分を、今度は食事から摂らなくてはいけなくなります。
もしかすると水分が足りていないのかもしれません。
水分の多い料理(スープやおかゆ)を増やしたり、食間にも水分をこまめに与えます。

2.腸内環境が急激に変化する時期

便の性状が変わり、色やにおいも大人のうんちと同じようになってきます。
腸も食材の消化にフル稼働している状況です。消化を助けるビフィズス菌やオリゴ糖を含む食品を与えるのもよいでしょう。(アレルギーには十分配慮しましょう)

トイレトレーニング開始時(2~3歳ごろ)

トイレが嫌!怖い!行くのを我慢していませんか?

便は直腸にある程度溜まると、それが刺激となり便意をもよおします。何かのきっかけで便を我慢する癖がつくと直腸が拡がり、便意のスイッチがなかなか入らなくなってしまいます。
トイレを我慢する→便が固くなる→出しにくくなる→出る時切れて痛い経験→トイレを我慢する→もっと出にくくなる・・・という悪循環が生じてしまいます。
トイレトレーニングは時期と方法を見直します。まずは受診して便通を正常に戻す治療を受けましょう。

入園や入学、転校など環境の変化

1.ストレスはないですか?

心のサインが便秘として体に現れることがあります。
おうちではリラックスできるよう、慣れるまでゆったりとした関わりが必要かもしれません。

2.トイレが恥ずかしくて学校や外出先でトイレに行けない

NPO法人トイレ研究所の調査では小学生の5人に1人が便秘で苦しんでいるそうです。そしてそれを把握している親が少ないのだそうです。
幼少期から家庭で「いいうんち」について自然に会話できる環境にしておけば、きっとトイレは恥ずかしい場所ではなくなります。

大人になってもしつこい便秘に悩まされているというのをよく聞きます。お悩みのママも多いのではないでしょうか?
特に女性の場合はホルモンバランスが関係することもあって一筋縄ではいかない部分もありますが、基本的に便通を整えるために大切なのはこの3つ。

1.繊維質の食品を多くとり、腸の内容物を増やす(うんちの量を増やす)こと
2.適度な運動をして腸の動きを活発にすること
3.規則正しい生活をして体のリズムを整えること

便秘にならないための食生活や生活習慣を身につけることは、健康的に生きる力を身につけることにほかなりません。幼少期から自然に身につくよう、生活環境を整えてあげられるといいですね。また親元から巣立っても自分で実践できるよう、伝えていくことができるといいですね。