Q:1mほどのテーブルから落ちてしまいました。すぐ病院に行った方がよいでしょうか
(10ヵ月女児)

A:まずは落ち着いて全身を観察し、緊急性があるかどうかを判断します。

1.意識がありますか?目の焦点は定まっていますか?楽に呼吸ができていますか?あくびやシャックリをしませんか?耳や鼻から血液や透明な液体が出ていませんか?けいれんしていませんか?嘔吐を繰り返しませんか?
※この項目の1つでも異常を感じたら、ただちに救急車を呼びます。

2.ひどい出血や内出血はありませんか?手足の動きは普段通りでしょうか?
※出血が多い、少なくても止まらない、骨や関節の異常が疑われる、という場合は早めに受診します。

落ちてすぐに泣き、泣き止むとケロッとしている、ぶつけた部分に腫れや内出血はなく、手足の動きもいつも通りで他に痛がる所もない。嘔吐はなく食欲があるようなら、しばらく様子を見て大丈夫です。

目に見えない場所でじわじわと出血していると、時間が経ってから症状が出てきます。頭を打った時は特に6時間は安静に過ごしましょう。2~3日間は静かに過ごしながら、異常がないかどうかを注意深く見守ります。

それでもやはり迷うということがあると思います。こちらの電話番号を覚えておきましょう
住んでいる都道府県の相談窓口につながります。今回のようなケースに限らず、受診を迷ったり、対応が分からないという時、医師や看護師に直接相談することができます。

小児救急電話相談 #8000

そもそもこのケース!なぜ椅子ではなくテーブルからの転落だったのか、考えてみましょう。

「いい子で子ども用の椅子に座っていたのでベルトはしていなかった。目を離すとテーブルに移っていた。」
「子どもが喜ぶので日常的にテーブルの上に座らせることがあった。動きが少ないため大丈夫だと思っていた。」
「床でつかまり立ちをしていた。横にあるソファを伝ってテーブルに上るなんて思いもしなかった」などなど・・・いろいろ想像できますね。

病児保育室で、いつもスタッフに繰り返し伝えているのが

「起こそうと思って起きる事故はない」

ということ。事故を防ぐために一番必要なのは「もしかしたら!」という想像力。
危険性を予想して回避する力だと、私は考えます。

乳幼児期の成長はめざましく、さっきまでできなかったことがいつのまにかできるようになります。これはつまり、

さっきまで安全だった場所や物が安全ではなくなるということ。

乳幼児さんがいるご家庭では常にこのことを意識しておく必要があります。

とはいえ、毎日生活している慣れ親しんだ空間では、そこにある危険にまず「気づく」ということが難しいものです。
時々お客さんになったつもりで我が家を客観的に眺めてみることで、危険な場所や危ない習慣がないかどうかチェックしてみましょう。