『にこにこしていないとだめなママですか?』

ママはいつも笑顔を絶やさず、家族にもこどもにも優しくあるべきだ!なんて思っていませんか?

いつもにこにこしていたい。こどもを怒りたくない。子育てでイライラしたくない。そんなママさんの声をよく聞きます。確かにそれが理想かもしれない。けれど、理想と現実はまったく違うものだなと常々感じています。

育児と家事に追われる毎日の中で、イライラするのは日常茶飯事。いつもにこにこなんてしていられない。それがありのままの素直な自分だと思います。素直がいちばん!大人もこどももそうですよね。

いつも温和なママさんが、こどもを怒るときは必要以上に怖い!とか、きちんとしているママ友のおうちにお邪魔したら、意外と片付いていない!とか。わたしはそういうのを見るとすごく安心します。ありのままを見せることができる人は、とても人間らしくて素敵だからです。

もともと、女性というものは喜んだり笑ったり、かと思えば、怒ったりイライラしたり、感情の起伏が激しい生き物です。まして、出産と慣れない子育てで気持ちが揺れたり、不安定になったりするのは当たり前。

子育てに正解はないし、どこまでがんばっても100点満点なんて取れないような気がする。自分の育児に自信がもてないまま、日々は淡々と過ぎていくものです。だからこそ、急に泣きたくなったり、落ち込んだり、誰よりも真剣にこどもたちと向き合っているからこそ、気分がふさぐときもあります。

悲しいときは泣いて、嬉しいときは喜んで、うまくいかないときには怒ってもいい。大変なときはさぼってもいいし、苦しいときは弱音をはいてもいい。ママはそんな自分を許してもいいと思います。

疲れているときは、疲れた顔をしていましょう。苦しいときは、苦しいって顔をしていてもいいです。もし、体力が限界なら、倒れて寝込んだっていい。

限界までムリをしていても、にこにこしていたのでは、誰も気づかないかもしれない。たまには熱を出して、寝込んでみる。そのことで、どれだけのことを抱え込んでいたか、どれだけのことをこなしてきたかを周りのみんなが知ることになるからです。

少し前に、小学生の息子に聞いたことがあります。

『いつもにこにこしていてほしい?』と聞くと、『いつもにこにこしていたら、あやしい』と一言。

『最近、イライラしてないでしょう?』と聞くと、『ケーキでも食べてきたんでしょ』と一言。

ほんとに、こどもはよくわかっていますよね。ママはいつもにこにこしている生き物ではないということ。ママは時にイライラしていることがあってもそれが普通だということ。こどもはありのままのママの姿を受け入れているんですよね。

もちろん、にこにこしているママの方が良いです。イライラしていないママの方が良いです。でもそれが偽物では意味がないと思うのです。

完璧にできない自分を認めてあげられるママは、完璧にできないこどもたちや周りの人のことを認めてあげることができる。苦しいときに弱音をはけるママは、こどもたちや周りの人が弱音をはいたときに、そのままの相手の気持ちを受け取ることができる。

こどもはママの鏡のような存在です。そして、こどもたちにとって、ママがいちばん近くにいる大人であり、お手本でもあります。いちばん大切なのは、ママが自分に素直に生きているその姿なのではないかなと思います。こどもたちは飾らないありのままのママのことがいちばん好きですよね。

だらしなくても、かっこ悪くても、頑張ってる姿が素敵です。誰かやこどもたちに優しく在りたいのであれば、まずは自分にもっと優しくしてあげよう。それは、ありのままの素直な自分を認めてあげることなのかなと思います。それができたらいいのになといつも思っています。