アロマ調香デザイナーとして飛騨地方で活躍中の【mino*】みのえりさんの連載「香り暦」が始まりました!
アロマを日々の暮らしに役立てるあれこれを教えてもらいます。
第1回は【「アロマ」ってなに?どうやって選んだらいい?】
●「良い香り♪」なだけじゃない!アロマのちから。
最近、よく聞かれる「アロマ」ということば。
「アロマ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
一般的には「アロマテラピー」のことを指します。
●アロマテラピーってなに?
アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法。
「アロマ」は「良い香り」がするものだということは、みなさんご存知のとおり!
でも、「良い香り」がするだけではなく、選ぶ精油(エッセンシャルオイル)=植物の種類や抽出される部位によって異なる性質を持ち、その精油の持ついろいろな性質も同時に利用することができるのです♪
●たとえば、こんなときに使えます♪
・イライラがおさまらないとき。
・理由もなく気持ちが落ち込むとき。
・心がモヤモヤするとき。
・ゆったりした気分になりたいとき。
・肩の力を抜きたいとき。
・何かに集中したいとき。
・やる気を出したいとき。
・風邪をひきたくないとき。
・空気清浄したいとき。などなど。
そんなときも、アロマテラピーによって……
香り成分がはたらいて、
いつの間にか、スーッと笑顔に♪
さらに、空気清浄もできて風邪予防にも◎
これは、ほんの一例。
精油の組み合わせによって、いろんな香り、いろんな作用を活用できるんです!
●精油を選ぶには?
では、その精油を選ぶとき、何を基準にするか?
「アロマ」ということばが当たり前になった今、精油に似た合成のものや、偽和されたものもたくさん出回っているので、間違えないようにすることが大切!
アロマテラピー(芳香療法)として役立てることができるものには、いくつかのポイントがあります。
●箱や瓶に書いてある内容を見よう♪
まず第一に、いろんな種類がすべて同じ価格だったり、10mlで数百円など安すぎるものは、精油ではないのでアロマテラピーには使えません。
そして、箱や瓶に、以下の8項目と4つの使用上の注意事項が明記されているものを選ぶのが◎!
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●1 精油製品情報(8項目)
1. ブランド名
2. 品名
「ペパーミント」や「レモン」などの植物の名前(通称名)が表示されています。
3. 学名
植物は国や地域の方言により呼び名が異なることがあるため、学名を使用することで間違いを防ぐことができます。
4. 抽出部分(部位)
同じ学名の植物でも抽出部分が異なると精油の内容も異なります。例えば、花と葉では当然香りも違ってきます。
5. 抽出方法
同じ植物、抽出部分でも抽出方法が異なれば精油の内容も異なります。同じ植物から異なる抽出方法により抽出されている精油もあります。
6. 生産国(生産地)または原産国(原産地)
産地により土壌、天候が異なるため、精油の内容に大きな影響を与えます。産地は精油の個性をあらわす重要な情報です。
7. 内容量
精油の内容量を示しています。
8. 発売元または輸入元
精油を販売する上で責任の所在を表すものです。発売元や輸入元、製造元または販売元が記載されています。
●2 使用上の注意事項
1. 原液を皮膚につけないでください、
2. 絶対に飲用しないでください。
3. お子様の手の届かないところに保管してください。
4. 火気には十分ご注意ください。
※AEAJホームページ「AEAJ表示基準適合精油認定制度」より引用
https://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/activity/oil/
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上記の項目を満たした精油ブランドは、こちらからどうぞ↓
「AEAJ表示基準適合認定精油」ブランドリスト
https://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/activity/oilguide/
●精油はどうやって使う?
精油は、ただ香りがする液体ではなく、高濃度に濃縮された薬理作用(種類によっては禁忌もある)のある芳香成分(有機化学物質)です。精「油」と言いますが、油脂類ではありません。そして、分子量が小さいため、細胞膜も容易に通過します。
安易に飲んだり、原液のまま肌に塗るのはNG!(どんなに高品質のものであっても同様)トラブルのほとんどは、間違った使いかたをした場合に起こります。