ママたちとのお付き合いが深まっていくと、参加のチャンスがやってくる。
それが『持ち寄りランチ会』。
ルールはたったの2つ。ご飯などの主食は持参すること。そして、みんなで取り分けて食べられる手作りのおかずを1品持ち寄ること。 『なんだか楽しそう』『わたしも行ってみたい』とはずっと思っていたけれど、いざお誘いを受けるとなんともドキドキしてしまうもの。
他にどんなママさんが来るの?どんなメニューを持っていけばいいの?やっぱり見た目はおしゃれな方がいいの?やっぱりお料理自慢大会になるのかしら?アレルギーがある子もいるし、アレルギー対策はしていかないといけないよね?考えれば考えるほど、いろんな疑問が湧いてくる。
新人ママさんの『持ち寄りランチ会デビュー戦』はお誘いを受けた瞬間から始まっている。
まずは、クックパッドで『持ち寄りランチ』『パーティメニュー』『キッズメニュー』を検索。
寝不足にも関わらず、夜な夜なレシピを調べまくる。まさに寝不足スパイラル。そして、どんなメンバーが来るのか、お料理のクオリティはどんなレベルなのか、信頼できる仲良しママさんへのリサーチも欠かせない。
疲れているのにやる気スイッチが入ってしまい、バギーで子どもを熟睡させてから、本屋で持ち寄りランチの本を端から全チェック。
何かに熱中できる時間も久々で、なんだか楽しい時間だったりして。
『持ち寄りランチ会』それは、親子でわいわいランチを楽しむための会であって、ママたちの戦場ではない。
それはわかっているけれど、せめて負け試合にはしたくない。
なんなら少しくらい褒められたい。
他の人に自分が作ったものを食べてもらうチャンスもなかなかないし、やっぱり美味しいねって言われたい。
これどうやって作ったの?なんて聞かれたら嬉しいものね。
寝不足スパイラルの中で、散々考えてたどり着いたのが、おしゃれすぎず、目立ちすぎない、さらにアレっ子ママさんにも喜んでもらえるような牛乳と卵の除去メニュー。それが『豆乳グラタン』。
豆乳のホワイトソースは、豆乳に米粉を混ぜて火にかければ、意外と簡単に作れちゃう。しかも、バターと小麦粉で作るよりだまになりにくいし、財布にも身体にも優しい。ちなみにそれも全部、クックパッド調べ。
そして、ついにやってきた当日。仲良しママさんたちとの『持ち寄りランチ会』いざ、決戦のとき。ママさんと子どもたちがわいわい集まって、目の前に繰り広げられるたくさんのタッパたち。『このタッパすごいおしゃれ~!』『どこで買ったの?』なんて盛り上がったりしながら、どんどんお披露目されていく手作りのおかずたち。
そして、他のママさんのおかずが目の前に現れたとき、心の中で絶叫する。
『うそでしょ~!まさかのグラタンっ?!』
私の記念すべき『持ち寄りランチ会デビュー戦』で、まさかのグラタンかぶり!
これは負けなのか引き分けなのか、もうなんだかわからないけど、結果オーライ。『グラタンかぶっちゃったね。』なんて笑い合いながら、なんだか変な親近感が湧いて、ぐっと距離が縮まった感じ。
『持ち寄りランチ会』はママたちがわいわい楽しむためのもの。ママたちも子どもたちもほんとによく食べたね。それから何度となく『持ち寄りランチ会』に作っていくことになる『豆乳グラタン』。それが私の思い出の味。
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